12年間も放置してあった遺品を整理する
家族が亡くなったら、早い段階で遺品や住んでいた家の整理をすることが多いものですが、中には長いこと整理ができずに放置されていることもあるようです。
借家に住んでいたのであれば、すぐにでも引き渡せるように遺品を整理するのでしょうが、持ち家で他に住んでいる人も、その後住む予定もないのであれば、そのままにしておく方が楽なのでしょう。
また、故人の思い出が詰まったものをすぐに処分するのはしのびないと、ずるずる整理が遅くなってしまうこともあります。
そういう事情からか、トータルで故人が亡くなってから12年間も放置されていたというケースを聞きました。
一軒家で他に住んでいる人もおらず、家族も遠くに住むようになったので、手を付けることがなく時間ばかりが過ぎ去っていったようです。
プロの手を借りるのが一番という結論に
そうなると、なかなか家族だけでは整理ができないものです。
古い家具や家電の処分は大変ですし、ものを引っ張り出してすべてを整理するのは、かなりの作業量です。
そこで、遺品整理を業として行っているプロの手に依頼したようです。
家の大きさや遺品の量などを見てもらって、ある程度の見積もりを出してもらってから、整理にとりかかりました。
といっても、12年間も家自体が放置されていたわけですから、中に入るのにも一苦労だったようです。
生い茂った草木や、開けるのも大変なドアなど、実際の整理作業に入る前にも一仕事が待っていました。
そして、家族の立ち会いのもと、食器や衣類、写真など思い出のあるものをまとめて、分類していきます。
そうした品々を見るたび、家族の間では懐かしいという声が上がって、故人のことを思い出していたようです。
そんなシーンは心温まるもので、12年間という年月が経っても、遺品整理をすることは、故人を思い返す大事な作業なんだと感じさせられます。
テキパキと効率良く進めていくプロの遺品整理スタッフ
家の中には、膨大な量の遺品がありますし、古いものばかりで重く移動するのも大変なものばかりだったようですが、さすが経験のある遺品整理のスタッフは、手慣れた手つきで作業を進めていきました。
処分するしかないものと、思い出に残るような故人の品、古くても価値があって買取が可能なものなどに分けて、効率良く整理が行われました。
そんなに骨董品や値が付くような貴重なものは多くなかったようですが、誠実に買取価格を提示してくれて、整理にかかるコストが下がったと家族の方も喜んでいました。
12年間もの月日が経った後ですが、遺品整理をしっかりと終わらせることができて、安心したというのがご家族の心の内でしょう。