金銭的価値に関係のない大事な遺品
故人の遺品を残しておくというと、不動産や預金、貴金属など金銭的な価値が高いものを思い浮かべることが多いものですが、遺族が残しておきたいと願う遺品はそれだけではありません。
故人が生前大事にしていたものや、思い出に残る品など、思い入れのあるものを残しておきたいと思うものです。
こうした品は金銭的な価値に関わりなく、大事にしていくものなのです。
このような大事な遺品は、家族、親族の間で形見分けとして分配することが多いようです。
全体的な遺品整理作業が終わった後、保管しておくべきものを取り分けておいて、その後みんなで分けておきます。
その際には、その形見分けする品により思い入れを持っている人が選ぶことが多いですが、公平を期すためにきっちりと分配することが肝心です。
中には、着物やアクセサリーなどある程度金銭的な価値を持っているものもありますので、思い入れだけでは片付けられないケースもあるからです。
思い出を語りながら形見分けをする
財産の相続にしても、身の回りの品の形見分けをするにしても、故人の人生を引き継ぐという意味合いを持っているわけですから、故人のことを思い返しながらしたいものです。
遺品を出して分配する際には、その品に関わる故人のエピソードなどを語り合いながら、思い出とともに形見を分けるのが一番望ましいですね。
そうすることで、親族の間でも財産分けに関する無駄な争いを避けることにつながりますし、形見としてもらったものをずっと大事に守っていくことにもなります。
故人が残したもので、家族が争うことになってしまったら、故人の心を無視することにもなりかねませんから、平和にすべてを行えるように意識したいものです。
形見分けするものと処分するものなどをはっきり分ける
遺族にしてみれば、どの遺品も故人の思いが詰まったものばかりですので、なかなか処分することに踏ん切りがつかないかもしれません。
しかし、遺品はたいていの場合かなりの量になりますので、すべてのものを形見分けして残すというのは現実的でないでしょう。
そのため、ある程度のところでしっかりとしたラインを引いて、形見として残すべきものと、処分すべきものを分ける必要があります。
金銭的な価値があるものでも、買取をしてもらって引き取ってもらうこともできますし、家電や家具などはリサイクルに出すこともできます。
さらに、買取価格がつかなくても慈善団体などに寄付することも可能ですので、いろいろな方法を探ってみましょう。
こうして何らかの形で残すものを決めて、後は自治体の指示に従ってゴミとして処分することになります。
遺品整理会社などでは、きっちりとゴミの処分まで行ってくれますので、相談してみるのも手です。